特集シリーズ「今日も元気で」 2023年1月3日 vol.4

くにたちカルタで遊びませんか

あけましておめでとうございます。
今回はボランティアセンター主催の「くにたちカルタ」、そして福祉会館での事業の一部をご紹介。元気な一歩を、今年もくにたち社協とご一緒に。

くにたちカルタ:上記画像はイベントで大人気のジャンボカルタ。子どもたちのなかには、中学生になって審判員になる人も。(撮影@国立市古民家。市内の小中学生にご協力いただきました)

まちを知る「くにたちカルタ」

子どもたちみんなでくにたちカルタをしている様子。中央には審判も正座している。
昨年の秋、3年ぶりに開催された市民祭。
久々に歩行者天国となった大学通りに「くにたちカルタ」のブースが設置され、子どもたちの元気な声が響いていた。

常連の小学生たちや初めて家族連れで参加する人もいて、誰もが真剣な表情でカルタを楽しんだ。このカルタ、競技スタイルではちゃんと審判もつく。

カルタに詠み込まれているのは国立の歴史や自然、名所など、市民なら「ああ、あそこか」と思い当たる場所だったり、まったく知らない名前もあったり。地域について自然に学べるもので、国立のまち知ることもできるとても楽しいカルタなのだ。

「くにたちカルタ」がつくられたのは平成23年(2011年)末。準備期間を含めて2年以上をかけ、詠み札や絵札は一般公募も加えた結果、小学校1年生から104歳の方まで、500名を超える市民が参加する一大プロジェクトとなった。当時、カルタ制作に携わった五島宏さん(国立市ボランティアセンター運営委員会委員長)は、

「全部で1,100以上もの句が集まり、46に絞り込むのが本当に大変でした。でも国立のことをもっと内外に知ってもらうため、またくにたち社協のことを知ってもらうツールとしてカルタを活かしていく、という目的があり、みんなボランティアでつくりあげた思いとエネルギーの成果です。」と話す。

「くにたちカルタ」は各学校の行事や地域のイベントでも活用され、多くの子どもたちがカルタの経験を積み、なかには小学生のときに「くにたちカルタ」で遊んだ子どもたちが、中高生になってからその経験を活かして今度は運営側にかかわり審判の役割を果たす、というシーンも増えている。このほか、東京都立第五商業高校のボランティア部や国立高校のボランティア同好会の生徒たちも代々、審判役として参加している。

「最近は高齢者施設でくにたちカルタを利用して、お年寄りに懐かしいと喜ばれているという話も聞きます。子どもたちだけではなく、大学生や大人たちも楽しんでくれる機会がもっと増えるといいですね」(五島さん)

この1月にはくにたち福祉会館で、くにたちカルタまつりが開催される。初めての方もぜひどうぞ。

第9回くにたちカルタまつり@くにたち福祉会館4階大ホール

【日時】2023年1月29日(日)全4回(各回定員18名)
①10時~11時、②11時30分~12時30分、③13時~14時、④14時30分~15時30分

【申し込み】当日先着順
国立市ボランティアセンター
電話:042-575-3223
※申し込みは、当日各回30分前から会場で受付。参加無料

くにたちカルタ
くにたちカルタの詳細はコチラ

60歳になったら気軽に利用してほしい「なごみ」

老人福祉センター「なごみ」の健康チェアが並んでいる広間
老人福祉センター「なごみ」の入浴施設の入口
くにたち福祉会館の2階には、60歳以上の国立在住の方ならどなたでも利用できる施設「なごみ」がある。「なごみ」は健康や生きがい、交流をサポートするところ。

内科医師による健康相談(月2回)や、スカイウエル(電位治療器)・マッサージ機の利用や入浴(お風呂)、ヨガや体操教室はすべて参加費無料で、社協主催の趣味の講座や歌の会も行われる。

なかでも盛んなのは、多様なサークル活動だ。書道や囲碁将棋、パソコン、ダンスに和踊り、三味線、折り紙からカラオケまで、多くのみなさんが生き生きと活動している。

「ここでは、皆さんが毎日元気に過ごしていくことを目指しています。サークルに入って自分のやりたいことを追求してもいいし、交流スペースで地域の仲間づくりも。現役を退いたら地域に友達がいなくてここに来た、という方もいます」と担当の職員。

今年の春、小平市から娘さんの住む国立市に引っ越してきた井上秀子さん(73歳)は、娘さんが『まごころ』を読んで「なごみ」の存在を知り、今では週3回のお風呂を楽しみに通っている。

「一人暮らしなので、一日誰ともしゃべらないことがあります。こういうところで顔見知りができれば、名前が分からなくても、あの人、なごみで会ったことがあると思ってもらえるでしょう?私は編み物が得意なので、それをきっかけに会話も弾みます」とのこと。

最近は健康のために「声を出したい」と、カラオケサークルのひとつにも参加するようになったそうだ。

「なごみ」は土日も開館中。おしゃべりを楽しんだり、交流スペースで一人、本を読んで帰るのもよし、利用の仕方はそれぞれに。

お買い物や散歩のついでに、まずは見学から、気軽においでください。

サークル活動の様子。フラワーリースづくりをしている。
老人福祉センター「なごみ」サークル活動の様子。卓を並べて碁を打っている様子。

老人福祉センター「なごみ」の詳細はコチラ

2歳までの親子が楽しめる「かるがも」

子育て広場「かるがも」で、絵本の読み聞かせをしている様子。
子育て広場「かるがも」に親子連れが集っている様子。
ある火曜日の朝、福祉会館2階60畳の大広間に、赤ちゃんを連れた人が集まってくる。

今日は、子育て広場「かるがも」の日。2歳未満のお子さんと保護者のための居場所なのだ。(毎月第2火曜日10:30~11:30)

コロナ禍でオンライン開催が続いていたが、昨年に久しぶりに開催され、保護者と3ヵ月~2歳までの赤ちゃんが参加。なかには数年前に参加していたが今回は二人目のお子さんと一緒、というリピーターの方もいる。

みんなで車座になってすわり、赤ちゃんを寝かせてあやしながら、それぞれ簡単な自己紹介。軽いストレッチのあとは、講師の指導でベビーマッサージからはじめる。持参したベビーオイルを手につけてから、赤ちゃんに向き合い、赤ちゃんの足や指をつまみながら、順々に。ベビーマッサージは、皮膚に直接触れることで赤ちゃんの免疫力を高め、幸せホルモンのオキシトシンを増やすといわれる。赤ちゃんに触れているほうもリラックス、親子の幸せなコミュニケーションの時間になる。

まわりで見守ってくれているのは、子育てが一段落したベテランの先輩お母さんたち。「かるがも」はその先輩たちによる子育て支援の部会で、後半には保護者からの質問に答えたり、保護者同士で悩みを話しあう情報共有の場にもなり、喜ばれている。

「かるがも」は参加無料で予約も不要だが、対象は社協会員。もちろんその場で会員になることもできる(年会費1000円)。

ベテランのおばあちゃんとお母さんと一緒になって、赤ちゃんたちをあやしている様子。

子育て広場「かるがも」詳細はコチラ

[こちらの特集については、地域で活動されているライターさんにご協力をいただき記事を作成していただきました。]



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