困っている人の事情に耳を傾け、解決へのお手伝いをする社協のCSW。
コミュニティ ソーシャル ワーカー(Community Social Worker)です。
くにたち社協には3名のCSWがいて、みなさんからの相談をお待ちしています。
北・西担当 針尾実里 (はりお・みのり)
中・東担当 飯田公也 (いいだ・ともや)
富士見台・谷保・石田・矢川・青柳・泉担当 四ヶ所香代 (しかしょ・かよ)

2022年8月24日

第一回 住民と一緒に支えあいの場をつくる ―CSWのこれまでの歩み…飯田公也

はじまりは西福祉館から

西のなんでも相談日
お困りごとの相談というのは、ご本人や家族からの相談だけではなく、「もしかしたらあの人は認知症で助けが必要かもしれない」とか、「ゴミ屋敷になっている」とか、ご近所の方が気付くこともありますよね。

そこで2014年にはじめて専門の職員CSWが配置されました。それも相談が来るのをただ待っているだけではなく、個別相談や居場所、サロンなど支えあいの場所を各地域につくることから始めたのです。

最初の拠点は西福祉館。社協の呼びかけで、民生児童委員や自治会メンバーなどが集まって「西のひなまつり」を開催しました。その次には通学路の安全などを織り込んだ「西のまちマップ」づくり。10ヵ月の間にのべ200人の方が参加されて、住民同士が出会い、まちのことを一緒に考える「西のまち会議」が誕生しました。

郵政研修所であんず狩りや銀杏拾いをしたり、お知らせ『西のまち便り』を発行したり。2015年には「西の食卓」がスタート。「高齢で外出する機会が少なくなった」とか「福祉会館まで行かれない」という近所の人の話を聞いて、昼の食事をもちよって楽しむ食事会につながりました。

※CSWによる「西のなんでも相談日」は毎週火曜日午前中、西福祉館にて開催中

子ども支援のたまご食堂―中地区の場合

たまご食堂
中地区では、それまでは地域とのつながりは歳末助け合いの募金くらいでした。しかし中地区には公民館がある。ここでも気軽に顔の見えるつながりをつくれないかと、公民館で活動している団体を中心に自治会、民生児童委員にも声をかけて企画したのが「中のまち博覧会」。(2016年・平成28年)。

一橋大学内の国際交流会館を借りて、およそ30団体の自己紹介POPを張り出しての交流会でした。

それはやがて地域の課題を語り合う「なかなかいい会」に発展。地域のために何かしたかったけれど集まる場がなかった、という住民のニーズとちょうど重なったのです。

「なかなかいい会」では、まずは学校や地域の方たちと協力しながら、子どもの通学路の見守りや危険な箇所をチェックする活動へ。ある方が通学路で顔なじみになった子どもから『朝ごはん食べてない』『両親の帰りが遅くて夜は一人で買っているものを食べている』と聞いて、貧困問題などないと思いこんでいたのでびっくりしたそうです。

その話を定例会で共有したことから始まったのが、「たまご(他孫・多孫)食堂」

中防災センターを主な拠点に、有志で料理をつくっていましたが、コロナ禍になり市の補助金を得て市内飲食店のお弁当を提供。ボランティアの大学生もいれば、かつては食べる側だった小学校6年生が手伝う側になるなど、楽しい成長の場にもなっています。

※「たまご(他孫・多孫)食堂」(第2第4日曜日)
参加費は子ども無料、大人500円。子ども40名含めて70名ほどが参加

商店街ともつながりを―東地区の場合

東くにっこ通信
東地区は、南北に長い、大学通りの東側。自治会もそれぞれで、旭通りの商店会とのつながりがなく、拠点をつくるのは難しそうでした。そんなとき、自治会会長さんから、高齢の男性が出かける機会がないため、フイルムの映写会をやりたいので手伝ってほしいと相談があったのです。

高齢の男性はその昔、国立にあったスカラ座が懐かしいのではないか。16ミリのフイルムなら都立多摩図書館にある。社協には映写機がある。東の福祉館にはスクリーンもあった、ということで、とんとん拍子に準備が進み、「ぽっぽや」や「山口百恵さんと三浦友和さん主演の映画シリーズ」など、一年に2,3回の上映会が実現。30人ほどが参加して「元気かい」と名付けられたその会は、コロナ禍である現在も続いています。

その後、地域住民や活動をつなぐ「東くにっこ会」が立ち上がり『東くにっこ通信』(季刊)を発行。東にある三つの自治会の協力で会員への配布の他、東の福祉館にも置かれており、編集を担当している三小通りの「ペンギンサロン」さんが、旭通り商店会にも配布しています。

商店会にはイベントのお誘いで何度も何度も訪問して、今では社協の<ひとこえプロジェクト>※にも参加してもらえるようになりました。商店街でも、認知症の方が同じものをたくさん買うとか、気付いてもらえることがありますからね。

※<ひとこえプロジェクト> コロナ禍ではひとり親の家庭などへ市内飲食店で利用できる「ごはんチケット」を社協が配布。 

気軽にご相談ください

こうしてCSWがまちに出ていくのは、何かに困ったときにあの人、と思い出してもらうためです。たとえそれが「家の壁を塗り替えしたい」「電球の交換ができない」などであっても、まずはその方の話をうかがい、問題があればその先を必要な支援機関につなぎます。

お困りごとがあったら、CSWにぜひお声がけください。

【こちらの記事については、地域で活動されているライターさんにご協力をいただき作成していただきました。】


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